鍼灸師に向いている人とは

結婚や出産、そして子育てが落ち着いた頃からでもはじめられると女性に人気の鍼灸師や整体師ですが、向いている方とそうでない方がいます。
自分は、この職業に適しているのかを以下のポイントでチェックしてください。

 

 

 


【チェックその1・人が好き】

鍼灸師や整体師になるには、当然技術力、資格が必要ですが、その前に、人に関心があるか、人がどれだけ好きかというポイントも重要です。
なぜ、人に関心があって、人が好きでなければいけないのか、その理由は、人と接するお仕事だからです。

スマホやPCの急速な発展とともに、人と直接関わる環境が少しずつ減っている今日この頃。
画面や音声を通してのコミュニケーションだけで、生活できる時代となっていますが、整体師や鍼灸師は、そうはいきません。

薬や医療器具など特別な道具を一切必要とせず、自らの手技だけで、症状や病気を改善すべく施術を行う必要があります。
つまり、人と言葉を交わし、そしてその人の体に触れなければ、施術ができないので、とにかく人と触れ合うことが好き、人に関心がある方でなければなりません。

 

 

 


【チェックその2・病気を治したいという強い気持ち】

整体師や鍼灸師は、腕1本でその人の抱える辛い症状や病気による痛みを軽減しなければなりません。
薬や手術のように、短い時間で、治せるものではありません。

体に対する負担を軽減しつつ、根治に向かうためには、根気強い施術と「絶対に治したい」という強い気持ちがなければなりません。
辛い病気を抱えている方を絶対に助けてやるんだ、そんな方のお役に立ちたい、という奉仕の心がある方は、この職業に適していると思います。

奉仕性は、聞こえはいいですが、辛い病気を抱える方を目の前にするため、整体師、鍼灸師も時にメンタルが弱くなる事もあります。
しかし、患者が元気になる様子を目の当たりにできる事は、それ以上に「この仕事をやってよかった」と思う瞬間でもありますので、他のどの職種よりも十分なやりがいを感じる事はできるでしょう。

 

 

 


【チェックその3・学習意欲】

鍼灸師や整体師の資格を取得し、現場で活躍したら、それで学ぶ事は「終わり」ではありません。
人間の体を蝕む「原因」は時代とともに変化し、そして人それぞれによって形を変え、深刻な病として人々を苦しめます。

その為、以前に学んだ施術が全く効かない、という状況も多々発生するでしょう。
そんな辛い現状に立ち向かい、出来る限りの施術を行うためには、日々勉強です。

施術という日々の仕事に加え、学ぶ姿勢を1日足りとも怠らず、向上する姿勢がなければ、多くの患者さんのお役に立つことはできないでしょう。
体力、知力、ともに要求される職種となりますので、学習意欲を損なわず、継続できる方がこの仕事に適していると思います。

以上のことは、ほんの1部でしかありませんが、見た目以上にハードなお仕事である事は明らかです。
しかし、それ以上に感じられる満足感、やりがいは、「この仕事を選んだ良かった」とずっと実感しながら仕事を続けることができることでしょう。

今なんとなく、仕事をしている、やりがいを感じられることが一つもない、と思っている方も鍼灸師や整体師のお仕事とは一体どんなものなのか、改めて調べてみるのもいいかもしれませんね。