整体師の資格取得について
整体師には、国家資格も民間資格も必要ありません。
というもの、整体師、という言葉は、実に広くそしてあいまいに活用されているからです。
例えば、柔道整復師になるには、国家資格が必要、さらにマッサージ師もあん摩マッサージ指圧師もとも国家資格が必要です。
鍼灸師にはきゅう師とはり師の両方の国家資格が必要であって、これらを総称して整体師、と呼んでいることが多いからです。
このことを勘違いして安易に整体師になろうと思っても、後に失敗するケースもありますので、整体師資格の種類について今一度よく調べておくといいでしょう。
ただ、実際に無資格のまま整体師を名乗り、開業している方も少なくありません。
なので、なんら知識も技術も経験もないまま、整体師として患者と接しているところもあるというわけです。
しかしそのような未熟な施術では、当然リピーターをつける事も、良い評判が出回る事もないため、1年も経たないうちに倒産するのが一般的です。
【独学で整体師の資格は取れる?】
整体師や鍼灸師になるには、通常大学もしくは医療系の専門学校に通学することが望ましいでしょう。
しかし、3年から4年間で学費が300万から500万円程度になることから、通学したくても出来きない、と諦めてしまう方も少なくありません。
その場合、市販されている教材を購入し、全くの独学で資格取得に向けて勉強する方も多いようですが、大変厳しい状況です。
鍼灸と整体の知識や技術を熟知するには、東洋医学の範囲だけを学べば良いというわけではありません。
関連する西洋医学の知識も必要となるため、独学では、どうしても乗り越えられない壁が存在します。
技術面に関しても、教科書だけでは全く理解できないところもあります。
学費面が厳しいのであれば、通信講座などを利用するのも一つの方法です。
通学タイプに比べると学費をグッと抑えることが可能で、自分の都合の良い時間を上手に活用するkとができるので、独自で学ぶよりもはるかに勉強ができる環境を整えることができるでしょう。
【通信講座のメリットデメリット】
学費面、通学時間等を抑えることができる通信講座ですが、良い面、悪い面があります。
まず、メリットですが、通学スタイルと比べると費用が断然安いという点が上げられます。
少しでも安く費用を抑えつつ、確実に鍼灸師や整体師の知識、技術を習得したい方にとってメリットがあります。
次に、通学とは違い、自分の1日のスケージュールを自由自在に組み立て、学習を進めることが出来るので、仕事や家事、育児、その他の行事と両立させることが可能です。
仕事を今すぐ辞めることはできない、育児がひと段落したら本格的に鍼灸師、整体師として働きたい、と考えている方にとって通信講座は非常に人気を集めています。
次にデメリットです。
通信講座の最大のデメリットは、技術力を学ぶ事です。
講座の種類のよっては、月1回、もしくは週に1回程度のペースで、通学し、技術力を学ぶ時間を設けているところもあります。
それ以外は、DVDやインターネットを活用し、画面を通してのみの学習となります。
細かい手技を映像だけで学ぶ事はとても難しく、通学している方と大きな差が出るのは、仕方ないでしょう。
上記の点を踏まえた上で、通学スタイルにするのか、通信講座を利用するのかをじっくりと検討してください。