産後のぎっくり腰予防
出産をした後はとても慌ただしく日々が過ぎていくもので、特に最初の1ヶ月間は授乳時間の間隔も短くて、ゆっくり横になって体を休めることも難しいです。
妊娠・出産・育児スタートと過ぎていく間に、腰には大きな負担がかかりやすい要因にさらされているのです。
しかし、慌ただしさによって腰の辛さを自覚できていないこともあって、腰への負担を緩和するような意識はしにくいです。
その為に、知らぬ間に腰に負担がかかって筋肉疲労が溜まってお腹に力が入りにくくなって、ふとした動作や緊張につながるストレスでも腰を痛めてしまう可能性があります。
つまり産後はぎっくり腰になりやすい状態にあるので注意が必要なのです。
産後のぎっくり腰は、赤ちゃんのお世話や家事にも大きな支障がでますし、月齢によっては抱っこや授乳などお母さんの代役がきかないものもあるので予防したいものです。
そこで、起こしやすい下地がつくられる要因を知っておくと予防するためのヒントになるので役立ちます。
体を支える腰は、普段の活動においては重力に逆らって体を支えています。
その為、筋肉や関節の負荷が軽減されるのは、重力から解放されて横になって休んでいる時と言えます。
その時間が短いと十分な疲労回復ができなで腰を痛めてしまうのです。
授乳などで睡眠不足が続くと授乳中に居眠りをしてしまうことがあって、うなだれた状態の姿勢が続くと首の後ろが痛く感じることがあります。
このような状態は腰にも負担がかかっていますし、寒い時期は腰を冷やしてしまうことにもなるので注意が必要です。
赤ちゃんを抱っこすることは、負荷をかけながら筋力トレーニングをしているのと同じような状態になります。
ただ、筋力トレーニングと違って適した姿勢で行えないために、腰の支えに関連する筋肉にこりが生じて腰部への負担が増す可能性があります。
赤ちゃんと一緒に入浴する場合でも赤ちゃんを待たせて自身が入浴する場合であっても、お風呂にゆっくり浸かっていられません。
それにより腰の筋肉の血流回復とリラックスをすることが難しくなってしまいます。
それから赤ちゃんのお世話は大きなストレスになって、それにより腰の筋肉が余計に緊張しやすくなり体を支える機能が低下する場合もあります。
このようなことが産後のぎっくり腰を引き起こす要因になるので、家族の協力を得て少しでも減らすように心がけることが大事です。
ただ、いくら注意していても突然痛みに襲われることもあります。
その時には、焦ることなくゆっくりうつぶせになるか、横尾向きで背中を丸めかの姿勢をとって、15分間冷湿布で患部を冷やします。
その後45分のインターバルを置いて15分の冷却をするサイクルを約3回繰り返すと初期対応として望ましいです。
それから何より普段からの予防が一番なので、先に触れた点に注意して予防すると共に、整体で体を診てもらうと良いです。
そして、どこかに歪みなど問題かある場合には、早め早めにケアをすることが最大の予防につながります。