産後 肩こりの原因と対策

第一子のママさんは慣れない赤ちゃんのお世話で知らない間に体を駆使しています。抱っこやおっぱい、おしめ替えなど背中を丸める姿勢が多くなります。その姿勢からくる代表的な悩みが肩こり、首こりです。その原因と対策を紹介します。



産後の肩こりはどうして起こるのでしょうか?

冒頭で例に挙げましたが、育児中は赤ちゃんの授乳やおむつ替えなどで、床に座って背中を丸める姿勢(猫背)が多くなります。
また、赤ちゃんの上げ下ろしや、赤ちゃんを左手に抱っこして、右手で用事をするなど、いつも同じ姿勢、同じ筋肉を使うことで同じ部位に疲労がたまっていきます(腱鞘炎等)。

つまり産後の肩こりの代表的な原因は「不良姿勢(偏った)」「血行不良(同じ場所の使い過ぎ)」と言えます。


子育てに一生懸命になり過ぎていると、育児慣れてくる3か月以降からガクッと疲労や痛みが襲ってきて、育児が苦痛になってしまうこともしばしば。
楽しく育児をするためにも早めに対策を行う必要があります。



育児からくる肩こりをどうしたら解消できるでしょうか?

専門家として一番初めに行ってほしいのは「産後の骨盤矯正」です。肩こりなのに骨盤矯正?と思われるかもしれませんが、体の中心である骨盤が歪んでいると、その上にのっかている背骨がずれ、肩の高さに左右差でて、頭の位置がずれてしまいます。
これを放っておくと、自分では真直ぐのつもりでも曲がった姿勢になっているので、日常生活をしているだけで肩こりになってしまいます。
なので、まずは骨盤矯正を受けるようにしてみてください。
その他、自分で出来る肩こり対策として下記のようなものがあります。

 

 

 

1.授乳をするとき背中を丸めたり、携帯を見ながら授乳しない。

正しく座ることが骨盤の歪みを改善し、肩に負担をかけない方法です。。肩の高さを意識し、背中を丸めすぎないように注意してくださいまた携帯を見るなど下を向いていると首が凝る原因になりますので、こまめに休憩を挟むようにしてください。



2.おんぶや抱っこをする時の姿勢を意識する。

抱っこひもを利用している場合、正しい位置で使用していますか?子どもとしっかり密着できるように装着します。サイズが合わなかったり、痛いところがあるなど気になることがあるようなら、購入したお店や抱っこひもを取り扱っている店舗などで、店員さんに一度チェックしてもらうようにしてください。



3.台所に立ったり、掃除機をかけているときの姿勢を意識する。

家事はついつい背中が丸くなったりしまいがちです。肩が内側に入っていたり(猫背)、首が前に出ていたりする場合は、肩こりの原因となるので要注意です。一度背伸びをしたり、首や肩をまわしたりすると筋肉も和らぐので、背筋を伸ばしてから行ってみると良いです。



4.子どもと手をつなぐとき、いつも同じ手で荷物を持たない。

お子さんと手をつなぐと自然とママの肩が下がってしまうものです。いつも同じ手ではなく左右バランスよく繋ぐように意識してみてください。荷物を持つときも同しことが言えます。





5.冷たいものを飲まない。

冷えは身体を凝らせる原因になります。普段から足首や腰を暖め、冷たい飲み物よりも白湯やハーブティーなど身体の芯から温める飲み物を飲むようにすると良いです。冬は水分をとりにくくなるので、こまめに水分補給をして、むくまないようにも気をつけてみてください。




6.可能な範囲で身体を動かす。

流を良くするために、ヨガやストレッチで身体を柔軟に保つように心掛けてみてください。学生時代にスポーツをしていた方は、産前と比べて自分の体の硬さを比較できますので、その頃に行っていたストレッチを行って、少しずつほぐしていきましょう。
運動が苦手という方は専門書やテレビなどの体操を真似して行ってみてください。


肩こりは慢性的なものなので、急に痛みがなくなるということは難しいです。
しかし、骨盤を矯正し、育児の姿勢を意識することで必ず改善されていきます。
産後は心も身体も大変な時期。1人で抱え込まないで、専門の人に気軽に相談するようにしましょう。