鍼灸師のお仕事とは
お薬を使用しないので、体へダメージを抑えたままでさまざまな体調不良が改善できる鍼灸師のお仕事について、紹介します。
【鍼灸師のお仕事とは】
以前に比べると、女性の活躍も目立つようになってきた鍼灸師は、西洋医学とは違い、東洋医学のステージで活躍することになります。
西洋医学のように最新の医療機器を使用したり、手術といった方法は一切使用せず、鍼や灸、手技だけを用いて施術を行います。
人間の体には、約350箇所以上とも言われるツボが存在します。
症状にあわせてツボを刺激することによって、血液の流れを改善したり、筋肉のこりや痛みを和らげるといった効果が得られます。
薬の服用や、体に直接メスを入れる必要のない鍼灸は、体への負担が非常に少ないことが特徴で、人間の体本来が持つ、「元気になろう」という力を引き出してくれるので、
一つの症状回復だけでなく、体全体の不調をトータル的に考えて施術を進められることで近年注目されています。
【どのような症状に適しているの?】
鍼灸師の施術によって、体が持つ力を回復させることが出来ます。
その為、衰えていた免疫力が回復するので、病気や怪我に負けない強い体を作ることができるでしょう。
症状によって、回復のスピードなどに違いはあるのもの、神経痛、肩こりや腰痛、股関節痛に、かぜ、喘息、アトピーや花粉症、産前産後の体調不良に更年期障害、生理不順など幅広い方の不調に鍼灸治療は大きな効果をあげています。
【どのような活躍の場所があるの?】
鍼灸師の資格を取得すると、幅広いステージで活躍できます。
最近女性の間で注目されているのが、美容関連の鍼灸師です。
鍼や灸を使用することによって得られる美肌、小顔、むくみの改善などが期待される美容鍼灸や、スポーツ選手などが利用する事でも話題となっています。
その為、独立開業によって、ビジネスを幅広く展開する事もできますし、地域密着型の鍼灸院で勤務する事も可能です。
また妊婦さんや産後の女性を専門としている産婦人科などでの活躍の場所も多くなっているのが現状です。
高齢化が深刻な今、西洋医学では、対応できないような症状で苦しんでいる方もとても多いようです。
【プロになるためには】
そんな方の痛みや不安、体調不良を少しでも軽減できると再び注目されている鍼灸師。
プロになるためには、国家資格が必要ですが、さまざまなスクールも誕生していますので、本気で鍼灸師のお仕事に興味のある方は、さまざまな情報を入手してみるのもいいかもしれません。
ただし、鍼灸師のお仕事は、資格取得や技術だけでは、ありません。
患者さんの不安に深くそして親身になって関われるだけの覚悟と責任、そして耳を傾けるコミュニケーション能力も要求されるお仕事です。
特にコミュニケーション能力は、学業だけで得られるものではないため、直接現場で働き、患者さんと接しながら経験を重ねる事も一つの方法ではないでしょうか。
全国各地にある鍼灸治療院では、未経験の方でもやる気のある方などを採用しているケースもありますので、お近くの鍼灸治療院での募集情報などにも目を向けてみるのもお勧めです。